いやぁ、寒い。
非常に寒い。
こんな時は温もりがほしいですよね。
僕は今日布団の中でなかなか出られずに
何かにとりつかれて動けなくなった人のように
うずくまっていました。
布団の中でやんわりとした過去が
頭の中でぐるりぐるりと渦を舞って
蘇ってきたのです。
中学生、高校生、大学と、全く彼女ができなかった僕は、
寒い冬に何も感じなくなっていました。
もう感覚マヒですね。
「彼女つくって癒されたい。」
恥ずかしながら、こんなさみしい言葉を
お経を唱えるかのように、毎年の冬に
心の中で密かにつぶやいていたのです。
「お前ならすぐできるやろ」
その温かい親切な言葉に励まされるものの、
結局約20年の時を経ました。
すぐできる!
という言葉は信じてよかったのか。。?
つい最近までお前ならすぐできるという言葉が
無責任に感じてくるほど自信を失っていました。
思い返すと懐かしいものです。
あの時の不安定な感情とは違い、
今はようやく手に入れたかったものが
手に入った気がします。
そんなことを感じながら
僕はベッドから立ち上がりました。
過去を引きずるかのようにベッドの中にいた僕は
台所へ足を運び、その過去をきれいに洗い落とすように
自分の顔を洗うのでした。
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ありがとうございます!
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